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高齢者の根面齲蝕
久しぶりにブログを更新します。
今回は根面齲蝕(こんめんうしょく)についてです。
根面齲蝕とは歯周病や年をとったことにより歯ぐきが下がって歯の根っこの部分が露出し虫歯になることです。
主に虫歯ができやすいのは、歯の溝や歯と歯が接しているコンタクト部分です。
が、歯ぐきが下がるとエナメル質の下の象牙質が露出します。
この象牙質はエナメル質と比べ柔らかい歯質となっています。
耐酸性に関してもエナメル質がPH 5.6で溶けてくるのに対し象牙質はPH6.5で溶けだすと言われています。
つまり、象牙質が露出すると虫歯になりやすいということになります。
若い人では根面齲蝕はなりにくいのですが、50歳代、60歳代で多く見受けられます。
特に唾液の分泌が減ることにより自浄作用が低下した中高年に多い典型的な虫歯と思ってください。
特に注意してほしいのは、糖尿病やシェーグレン症候群、多剤服用し副作用で口の乾燥しやすい方、またガンの放射線治療を受けた方も口腔乾燥が起こりやすくなっています。
これらに当てはまる方は定期的に健診を受けチェックしてもらうようにしてください。
予防としてはしっかり歯磨きを毎食後行い、フッ素洗口などを行うとよいでしょう
根面齲蝕は症状が出にくく、痛みが出てくると虫歯が深くまで進行していることが多いので、検診を利用し早く発見するようにしましょう。
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