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ペスト カミュ
今回、『ペスト』 カミュ著 という本を紹介したいと思います。
そもそもペストって何?と思う方もいると思います。
ペストというのはペスト菌を持ったノミがネズミを介して人間にもたらした感染症です。
別名:黒死病と言われ、当時の世界人口22%が死亡したといわれています。
今はやっているコロナウィルスと同じ感染症で、爆発的にヨーロッパに流行りました。
つまり、今の世界の状況と非常に似ている。
ペストを学ぶことによって、これからの状況が想定でき、対策が立てられるはず。
何しろ、この本は東日本大震災の時にも売れた本だから。
この本のスゴイ所は、まだまだある。
1950年頃つまり、今から70年くらい前に書かれているということ。
そして、現代を予言したかのような内容になっていること。
昔の本なのに、今の世代の人が読んでも現代とマッチしていて、古い本のような気がしない所でしょう。
もう一つすごいのが、この本の著者カミュはノーベル文学賞を受賞している所。
内容をかいつまんで紹介すると、感染症によってロックダウンした都市。その中で登場キャラクターたちの心情がどう変化し、それぞれがどう結末を迎えていくのか。が描かれています。
本を読む時間がない方は「オリエンタルラジオの中田敦彦のユーチューブ大学 ペスト」を見ていただくといいと思います。
この本を読んでこれからの未来を考えさせられました。
僕が思う感染症が蔓延した世の中というのは
(初期)他人事 : 中国での感染拡大
↓
違和感 : 豪華客船での感染拡大
↓
(中期)恐怖 : 都内から地方への感染拡大、身近に忍び寄る感染者。自分たちにも感染するのではないかという恐怖。
↓
(後期)疲労感 : 想像以上に長引く感染に対して、仕事(医療従事者・公務員)、ストレス(閉塞された日常生活)。
↓
安心感 : 感染症のピークを過ぎ、回復傾向が見られる。
↓
歓喜 : 終息
という経過をたどると予想します。
今回紹介したペストも発症から終息までおよそ9か月かかっていました。
病気は違えど、私たちが迎えているのはまだ中盤戦。
これからさらに長く耐えなければいけない時期になると思います。
このストレスに耐えるためには”いつかは終息するが、それは思っているより長引くだろう。”という心構えだと思います。
そして、様々な活動ができないこの期間に、次への飛躍の準備をしておくことだと思います。
「菜根譚」という古典の中にこんな言葉があります。
「伏すこと久しきは、飛ぶこと必ず高く」
要約すると、長くうずくまって力を蓄えていた鳥は、いったん飛び立てば、必ず高く舞い上がる。といった意味です。
ピンチの後には必ずチャンスあり、この危機を皆さんで乗り切っていきましょう
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