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ファブラボ
本日、かつて所属していた医局の総会に行ってきました。
同期の友達はカナダに留学し、准教授に出世していました。
今回、その友人が最近の医療機器について面白い話をしてくれたのでお話ししようと思います。
最近、いろいろな分野で話題になっている3Dプリンターですが、最近では拳銃の設計図を手に入れて本物そっくりの銃を作って逮捕されて話題になりました。
医療界でも3Dプリンターや光学・レーザースキャナーを用いた医療系ファブラボという技術が浸透してきました。このファブラボは臓器や骨など様々なものを実寸で正確に形を再現できるようになりました。患者サイドからは、だからどうしたの?とお思いかもしれませんが、これは画期的なことなんです
ヒトそれぞれ臓器の作りや血管、神経の走行は違っています。それが術前に術者が手に触れてみたり触れるんです。この3Dプリンターがあることによって当然、手術がイメージしやすくなり、見落としや時間短縮につながり手術の成功率にもつながってきます。
歯科でもインプラントの手術の際に骨や血管などの構造がわかりやすくなり、難しいケースなどに使われるようになってきました。
実際3Dプリンターで再現したものを見させてもらいましたが、複雑な部分まで再現されていました。僕らが解剖学で学んだことと個々の形態には様々な違いがあることを痛感させられました。
今後このような技術がもっと発展し、精度の高い医療が施せるようになってくれればと思います。
友人が自分の顎骨を再現したものです。
左右の穴が目の部分。
真ん中の2つの穴が鼻の穴。
一番下の部分が上顎の歯です。
白く濁った部分が副鼻腔と呼ばれる場所です。人間の頭蓋骨は重くなりすぎないように空洞になっています。
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